昨年に続き、今年も8月15日にブログを書くことにしました。72年前に終わった戦争で亡くなられた全ての方々のご冥福を心寄りお祈り申し上げます。
1年に1度戦没者に祈りを捧げるこの日は日本人にとって、2度と戦争を起こさないよう努力する決意をし直すためにとても大事な1日だと私は思っています。終戦から72年が経過し、戦争を体験された方が少なくなる中で戦争の悲惨さを学び、決して同じことを繰り返さないようにしなければなりません。
そんな大事な時期に北朝鮮のミサイル挑発に対してアメリカのトランプ大統領が「世界史に類を見ない炎と怒り」で報いを受けると発言しました。とても恐ろしい言葉であり、本当に戦争が起きるかもしれないと心配しましたが、ネット上の様々な情報を読む限りトランプ大統領も本心で戦争を起こすつもりではなさそうです。
以前、安倍総理も森友学園の問題で追及されていた時に北朝鮮がミサイルを発射して国民の目がスキャンダルから逸れたことがありました。しかし北朝鮮のミサイル発射も何度も続くと皆んな慣れてしまったのか2度目のスキャンダルである加計学園問題については注目されたままです。
トランプ大統領は、支持率が下がってきているところで北朝鮮の大陸弾道ミサイルについては、アメリカ国民の目を外に向けるのに格好の材料だったようです。おそらく北朝鮮が先にミサイルを発射することはないと計算して故意に過激な発言をして世間の注目を国外問題に向けているのではないでしょうか。
またトランプ大統領がいくら過激な発言をしても、実務者であるティラーソン国務長官は穏便に事態を収拾すべく、北朝鮮と中国の説得に尽力しています。おそらくティラーソン国務長官は交渉する時に「トランプ大統領はアメリカ国民の手前、過激に発言しなければならないが、本心は平和に解決したいと思っている。私の話を聞いてくれれば悪いようにはしない」という言い方をしているのではないかと勝手に想像しています。賢明なアメリカ国民がトランプ大統領の意図を理解し、北朝鮮に対して強気のポーズを取るまでは賛成しても、先制攻撃だけは容認しないことを強く望みます。
話を日本に戻しますが、日本が太平洋戦争に向かったのは軍部の暴走もありましたが、政府のプロパガンダにより戦争すれば経済が良くなり、暮らしが良くなると国民が誤解してしまい、いつのまにか国全体が戦争開始一色に染まってしまったという説が最近では主流になっています。
内政の問題から目をそらすために海外に敵を作ることは昔も、今も変わらないような気がします。私は日本が他国から攻撃されないのは日米安保条約のおかげであり、決して憲法9条のおかげではないと思っていますが、どんな憲法であろうと政府のプロパガンダに踊らされて戦争に賛成してしまうような国民には決してなってはいけないと思っています。
72回目の終戦の日、改めて日本が戦争を避けるために全力を尽くす国であること、自分も含めた日本人の全てが戦争を避けるための方法を真剣に考え続ける国民であることを強く願って今回のブログを終わりたいと思います。