CEIBSのインド研修では、ユニークな企画がありました。企業訪問が一通り終わった最終日の前の夜に一般家庭を訪問して、現地の家族と夕食をとる企画です。企業訪問などでは見えないインドの人達の生活習慣を肌で感じ取ることができるチャンスです。
ムンバイでの訪問先のご家族はご両親と娘一人息子一人の4人家族、お母さんが働いているため母方の祖母がデリーから引っ越してきて家事手伝いをしてくれていました。息子さんは海外留学中、娘さんもイギリスに留学していましたが帰国してIT系の企業に就職されるそうです。お父さんはダイヤモンドの商社に勤めていて、インドの中では裕福な家庭でした。
既にインドに滞在して1週間が経過しましたが、ほぼ毎日3食カレーの生活で正直カレーは見るのも辛い状況でした。しかし、一般家庭で出た料理もやっぱりカレー・・・。ここは招かれた側の礼儀としてさも美味しそうに食べなければいけません。頑張った笑顔で、口に入れると美味しい味わいでホッとしました。学校の食堂、企業の食堂、ホテルのレストラン、一般家庭と微妙に香辛料の加減が異なっていて美味しいと思う時とそうでない時があるのですが、こちらの家庭で頂いたカレーはその中でも特に美味しかったです。お世辞なく美味しくおかわりまで頂いたのでホストのご家族も上機嫌で楽しいディナーの時間を過ごせました。
インドは中国に次ぐ大国ですが、大きく異なるのは宗教心が熱いことと、これまでの伝統文化を変えたがらない点です。スポーツのナイキから来ている同級生は、中国ではすぐにスポーツシューズやTシャツが流行ったがインドでは伝統的服装を守る人が多くてなかなか浸透しないとボヤいていていました。それでも訪問先の娘さんはイギリスに留学してサンドイッチやハンバーガーが大好きになり、家庭でもカレー以外を食べたいとよくボヤいているそうです。まだ時間はかかりそうですが、留学経験をした次世代が社会の中心となる10年後20年後のインドは大きく変化してそうです。