サッカーのワールドカップが開幕しました。
日本は初戦で格上のドイツに勝って日本中が熱狂しましたが、次のコスタリカに敗れて1次リーグ突破は3戦目のスペイン戦次第となりました。初戦でコスタリカ相手に7−0と圧勝したスペインはとても強そうです。しかしドイツには引き分け。前の試合内容が次の参考にならない結果が続いているように感じます。劣勢の予想を覆したドイツ戦のように試合を期待したいところです。
一方で華やかな舞台裏で残念なニュースも飛び交っているようです。開催国のカタールでは外国人労働者の人権問題が度々指摘されており、開催してすぐネパール人の現場作業員がお亡くなりになり、原因が過剰な労働と劣悪な生活環境にあったのではないかとニュースで取り上げられました。弊社でもネパール人IT技術者を採用していますので彼らの母国の人が亡くなったと聞いてとても大きな衝撃を感じました。この件を他山の石ととらえて外国人労働者の人たちに良い環境を与えているのもう一度足下を見つめ直したいと思います。
昨年から当社も取り組んでいるSDGsですが17の目標の中に1.貧困を無くそう。10.人や国の不平等をなくそう。という目標があります。イギリスの新聞ではカタールではワールドカップ開催が決定されてからの10年間で6500人の外国人労働者が死亡したという記事が掲載されました。これに対してワールドカップ組織員会は調査の結果、400人程度だと報告しています。真実はまだわかりませんが、改善しなければいけない状況であることは間違いないようです。
日本ではドイツ戦の視聴率は35%でインターネットTVでは1000万人の人が視聴したという記録が報告されました。しかし、開幕前からこうした人権問題が取り上げられていたヨーロッパでは多くの人がワールドカップ反対で抗議のアクションとして試合観戦のボイコットを行なっているそうです。ドイツでは日本戦を視聴した人は前回の予選の平均の3分の1くらいしかいないという衝撃のニュースも流れてきました。スポーツは政治とは無関係に楽しむべきだと思いますのでヨーロッパの人権意識をそのまま見習う必要はないと思いますが、日本人も日本代表の成績だけでなく光と影の両方を見ることは大事なことではないかと感じました。