昨日2月1日は私の祖父である駒井豊彦の命日でした。
私が生まれた時、48歳だった祖父は会社が休みの時はよく遊んでくれる優しいおじいちゃんでした。
小さかった頃の私が何をしても怒りませんでしたが、コマイの創業者である祖父は仕事の話をしている時は人が変わったように恐い顔で近寄りがたい雰囲気を発していたのを子供心によく覚えています。
コマイに入社してからも、父からは怒鳴られっぱなしでしたが祖父から怒られることは少なかったです。それでも会社で顔を合わすたびに「商売というのはど真剣にやらなければ、会社というのはすぐに潰れて無くなってしまうものだから、跡を継ぐ以上は寝ても覚めても24時間仕事のことを考えなさい。」と言われてきました。20代30代の私は残念ながらそこまで考えていたとは言えませんが、40歳で亡くなった父からバトンを受け継いだあと、無事に経営できているのは祖父の言葉を忘れずに頑張ってきたおかげだと思っています。
祖父が社長を引退したのは2000年でしたが、あの頃とは世の中も随分と変わりました。コマイも進化しないと世の中の変化に置いて行かれますので、祖父が生きていたら別の会社と思われるかもしれません。それでも世の中には「変わるべき」モノと「変わってはいけない」モノがあると思います。戦後の日本を立ち直らせるために学校環境を再興しようとスタートした祖父の精神は今も受け継がれています。
当社のミッションは「子供達の未来のために、楽しく過ごせる幸せな空間を創造する。」ですが、前半は祖父が目指した教育現場の整備を「子供達の明るい未来のため」と解釈しました。後半はメーカーに転向してからのコマイが世に送り出してきた家具は「子供達」と「大人になった未来の子供達」が楽しく過ごせる幸せな空間を生み出すモノであるべきという思いで決めました。祖父の創業の精神である「子供達の明るい未来」のためにこれからも楽しく学び、遊び、働ける空間をこれからも創造していくよう、社員と共にがんばってまいります。