朝夕の気温が下がって、すっかり秋らしくなりました。
哀愁漂う季節ですが、何がさみしいかといってドラマ「半沢直樹」が終わってしまったから
という方も多いのではないでしょうか。
27日に最終回を迎えましたが、これでもかというほど原作とは異なるストーリーが追加され
ており、「銀翼のイカロス」を読んでいた私も最後までハラハラドキドキしっぱなしでした。
録画してまだ観ていない方もいらっしゃると思いますのでネタバレは避けますが、感想として
は「ノーサイドゲーム」の精神をかなり盛り込んだ内容と感じました。ずばり、敵が味方になる
展開です。今回は香川照之さんが演じる大和田の役回りが見事だったというしかありません。
また宿敵の黒崎が味方になったこともシリーズ1から観ていたファンにとってはたまらない展開
だったのではないでしょうか。
シリーズ1は敵と味方がはっきりしていて、絶体絶命のピンチに陥るたびに仲間の協力で危機を
乗り越えて最後に相手をぶった切るシンプルな展開。
シリーズ2は、筋を貫き通す半沢直樹に前作で敵対していた大和田・黒崎が味方にまわるという
痛快な展開。二人とも敵としてはとても手強い相手でしたが、その分だけ味方になったらとても
頼もしい存在に感じられたのも見事でした。
実際の銀行とは異なる点が多々ありましたが、人生において正しい道を信じて戦っていれば味方
してくれる人がいるという点が、大勢の人の心をつかんだように思います。
現実の世界であんな大声で啖呵を切ってはいけませんが、半沢直樹のような過激な言葉は刀のよ
うに鞘におさめて真っ直ぐな気持ちで人生を生きていきたいと強く思いました。