6月18日、午前7時58分頃、私は出勤前でまだ家に居ました。ガタンと言う音とともに縦揺れがきてすぐに地震だとわかりました。軽い揺れは最近でも経験した覚えがありますが、家具がガタガタと音を立てる揺れが1分以上続くような地震は1995年の阪神淡路大震災以来です。
幸い自宅、会社とも被害はなく親類においても問題はなくてホッとしました。この日は通勤経路である南海電鉄が全面ストップとなり、わが社の社員も2名が途中の駅で降りて待機となりました。昼過ぎには運転再開となり、無事に出社できました。
しかし、本当に苦労されたのは九州から当社を訪問する予定だったお客様です。新幹線は止まりましたが、空の便は地上の揺れの影響はなく、若干遅れて伊丹空港に9時頃に到着されていました。
しかし、北大阪で発生した地震でしたので伊丹空港発のモノレール、周囲の鉄道および空港バスもストップしたため空港で足止めとなってしまいました。しかも地上の影響を受けない飛行機はその後も、次々に伊丹空港に着陸し続けました。入り口はあれど出口はない状態で正午過ぎには大勢の人で溢れかえってしまいました。
その後、午後2時頃に空港バスが動き出し、無事に当社まで来て頂くことができましたが、5時間の空港待機で本当にお疲れの様子でした。
大きな被害は出なかったとはいえ、5名の方が亡くなられ、300人以上の怪我人が出たことは非常に残念です。亡くなられた方、怪我をされた方に対して心よりお悔やみ申し上げます。
昨夜はワールドカップで日本代表が勝ち、震災で沈んだ空気を少し明るくしてくれました。しかし、明るいニュースで元気な気持ちになれるのも生きていればこそですので、今回9歳の女の子が安全基準を満たしていない壁面の崩落の下敷きになって亡くなったことを国だけでなく、社会全体で重く受け止めて安全に対する意識を本当に高めていかないといけないなと改めて思いました。
当社は都市のインフラを整備するような会社ではありませんが、家具メーカーとして安全第一の製品づくりに取り組んでいきたいと思います。