衆議院選挙は与党過半数で終わりました。コロナ感染が減りつつありますがまだまだ予断を許さない中で政権交代による世の中の急激な変化は望まない人が多かった結果ではないでしょうか。そんな中で維新の躍進が目立ちました。特に大阪の小選挙区はほぼ全勝でしたが、やはり吉村知事の活躍ぶりがフォローになったと思います。反対ばかりでなく、対案の出せる野党になってほしいと思います。
さて、今回は原材料の高騰についてお話させて頂きます。
原油の値上がりによって今は世界中で金属や木材など家具の主要材料が軒並み値上がりしています。当社にも毎日のように仕入先様から値上げの案内が来ている状況です。企業努力でなんとか吸収したいところではあるのですが、一企業の努力ではどうにもならないペースであるというのが正直なところでございます。2022年より止むを得ず値上げする商品も出てくることご理解頂きたくこの場を借りてお願い申し上げます。
なぜ材料がこんなに高騰したのでしょうか。材料によって要因は様々のようです。
1)木材については新型コロナ感染拡大によりアメリカで住宅建築需要が増加したことによると言われています。リモートワークで自宅にこもるようになったアメリカ市民が住宅を新たに郊外に移したり、リフォームをする流れが増えました。当然、新築やリフォームには資金が必要ですが膨大な財政出動と低金利政策により住宅ローンを乖離やすくなったのも追い風となっているようです。
2)金属については中国景気上昇期に供給不足になったことがメインですが、これにオーストラリアと中国との関係悪化により鉄鉱石の輸入が滞るという見解から値上がりにつながったという見方もありました。ただ、中国は恒大集団の不良債権問題により景気減速の不安が起きているので鉄の値段は夏の高騰からは下落傾向にあるようです。鉄鉱石の先物価格での話ですので製造現場での鉄材料価格が戻るのは来年以降と思われます。一刻も早く落ち着いてくれることを期待したいと思います。
上記2つの材料が家具メーカーにとって大きな影響を与えます。景気対策でよく行われる金融緩和は株価を上げてくれるので景気が良くなったように見えますが、製造業にとってはお金が余って物が不足するインフレにより材料高騰を招きます。製品の値上げが人々の生活に悪影響を及ぼさないように日本政府にはしっかり舵取りをお願いしたいところです。