災害とインフラ

 9月4日の台風は深刻な被害をもたらしました。また北海道でもM7の大きな地震が発生してしまいました。被害に遭われてお亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
 また、未だにライフラインが復旧せず、不自由な暮らしをされている方々が1日も早く平穏な暮らしを取り戻せることを心より願っております。

 当社では大阪狭山市の工場の壁の一部が壊れる被害が発生しましたが、比較的軽微な損害ですみました。従業員の自宅で2件停電が発生した以外は特に人的被害もなかったことが幸いです。お電話にて無事の確認をしてくださった御取引先の皆様、お心づかいありがとうございました。この場をお借りして御礼を申し上げます。

 今回の台風では南海本線が終日ストップ、またりんくうタウンから関西空港への連絡橋にタンカーが激突していて通行止めとなり、5千人以上(8千人とも言われています)の人々が閉じ込められるという事態が発生しました。当社は難波に大阪支社があるのですが、4日が帰国日の海外旅行客と思われる大勢の人々が、これからどうすれば良いのか途方にくれておられました。

 実は大阪は年平均24%で海外旅行社数増加しているそうで、この5年間の増加率では世界一の都市になるそうです。その要因の一つにアクセスの良い便利な関西空港の存在があるのですが、今年は地震、台風の影響でフライトキャンセル以前に空港に辿り着けないという事態が相次ぎました。

 外国の方に大阪への旅行はリスクが高いという印象を与えてしまったかもしれません。今回、関空に取り残された方は高速船とリムジンバスで脱出されました。香港空港ではフェリーで深圳・広州・中山・珠海・东莞・マカオに接続するフェリーが出ています。

 関空も神戸だけでなくユニバーサルシティ・淡路島・徳島・和歌山といった主要な観光エリアにダイレクトに到着できる高速船を充実させれば、大阪だけでなく瀬戸内エリア全体への経済効果の波及が期待できるのではないでしょうか。

 また、今回のように連絡橋が使用不能になったとき、フェリーでの移動手段があればリスクヘッジにもなると思います。

 地震・台風といった災害は人の力で防ぐことはできませんが、そこから学んでより安全な対策を練ると同時に、より良いインフラを考えるキッカケにすることは可能です。これから日本にやって来る海外の旅行者が、日本で台風にあったが、素晴らしい対策とリカバリーで安心して旅を楽しみ、帰国することができたと言ってもらえるようにできたら良いなと思っています。関西人として、いや日本人としてそういった未来を創る投資には微力ながらも協力したいと思っております。

 最後に、幸い弊社は無事でしたが、私どもの協力工場・倉庫では屋根が飛んでしまったり、数日間にわたる停電で作業がストップしたりと深刻な被害が出ている所もございます。生産納期・出荷日が遅れてご迷惑をおかけすることも出て来るかと思われますが、全力で復旧致しますので何卒ご理解ご協力のほどよろしくお願い致します。

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