産休

 今月、一人の女性社員が産休に入りました。
予定日の1ヶ月前になりましたので自宅で出産に備えてもらうことになります。

 彼女はいつも一所懸命に仕事に取り組んでおり、会社にとってとても重要な役割に取り組んでくれていました。
妊娠しながら小さいお子さんの面倒も見なければならず、パートタイムでの勤務で頑張ってくれており、会社としてはとても助かっていたのですが、ご本人はお子さんの行事で休む度に申し訳ないと謝ってきていました。

 礼儀として一言あるのは良いのですが、日本の将来を担ってくれるお子さんを産み育ててくれるお母さんが、必要以上に気を使わないと働けない会社は間違っていると思います。その点では私もまだまだ努力していかないといけません。

 ただ、お休みを取っている間の仕事をカバーしているのは他の社員になりますので、産休で誰かが休んでも人員補充をせずに業績目標を下げないようにすると残った社員を追い込むことになってしまいます。厚生労働省には両立支援等助成金という制度がありますが、新規雇用の人件費を補えるほどの額ではありません。よって会社としては現在の戦力でカバーするか人件費増(本人が戻ってくるので1名増加)を選ぶことになります。100人の企業であれば1人の育休による影響は1パーセントですが、10人の会社では10パーセントになります。一人の存在が大きな中小企業では出産は大きな出来事になります。

 私は出産は、社員本人とご家族にとって一大イベントであると同時に会社にとっても一大イベントであると認識しています。日本的経営で社員は家族のような存在として考えているので、社員の子供は当然、会社の子供と言える存在になります。なのでお子さんが生まれた社員には是非、赤ちゃんの写真を社内公開してもらい全員で祝いたいと考えています。(これまで公開してもらっていますが、強要はできないので社員の意思を尊重しています)

 赤ちゃんの写真を全員で共有することで、仕事をカバーすることはこの子の未来を創っているという想いを会社全体で持つことができると思っています。これからも、産休した社員の仕事を残ったメンバーでフォローするケースは出てくると思います。そんな時、仕事の負担は増しますが、モチベーションは逆に上がるような社風を作っていこうと思います。

 Aさんへ
 生まれてくる赤ちゃんは、社員全員がコマイの赤ちゃんだと思ってますので、安心して元気な子を産んでください。復帰を心よりお待ちしています。

 

 

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