私事ですが、昨日誕生日を迎えて48歳となりました。
もうすぐ50歳を迎えるという実感はまだ湧きませんが、確実に歳を重ねているのは間違いありません。
40歳で父の跡を継いで社長になりましたが、この8年を振り返ると人として全く成長してこなかった自分に愕然とします。
仕事の能力という点では、英語と中国語を駆使して海外の新しい工場を開拓し、現地のトップと交渉して有利な条件で商品供給ルートを確立して日本市場に販売するという流れをつくってきましたので、ある程度自信がありました。
しかし、いつの間にか自分一人で野球をする癖がついてしまっていたのだと思います。部下に対しても自分にできることが、なぜできないんだと感情的に叱ったことが何度もありました。自分では気づかないうちに人として傲慢になっていたのだと思います。
一昨年から昨年にかけて従業員の退職が相次ぎました。会社の業績も低迷し、なぜこんなことになるのかと悩みましたが、幸運にも原因は全て自分にあることに気づくことができました。そして前回のブログで書かせて頂いたコーチングを受けることになりました。
まだ2ヶ月ですが、まず自分の心の中に大きな変化が生まれています。毎年、誕生日には従業員から花束を頂くのですが、いつの間にか当たり前のように感じていたせいで、花の美しさに気づいていませんでした。「ありがとう」は漢字で書くと「有難う」で「有る」ことが「難しい」と書きます。今当たり前のように目の前に有ることは、実は得難い価値あるものであることにもっと早く気づくべきでした。
社員・家族・友人からたくさんのお祝いのメッセージを頂きました。これを当たり前と思うか、有難いものとして感謝することができるかで人生は大きく変わっていくのではないかと思います。これからの自分はもちろん後者の人生を歩んで行きたいと思います。