日中、27度を超える夏らしい季節になって来ました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
4月5月はウクライナ問題で円安、資源高により製造業にとって逆風の毎日でした。
6月に入って好転したわけではありませんが、値上げが定着してきたのか受注のペース
が徐々に戻ってきたように感じています。上海のロックダウンも解除されて中国からの
部品も滞りよく流れ出せば景気も良い方向に向かっていくのではないかと期待している
毎日です。
そんな中、コマイ高野口工場では7月納期で大量に生産しないといけない受注が入り
ました。工場の総力をあげて取り組まないといけないところですが現場作業員が体調を
崩して人手が足りない状況となってしまいました。中小企業である当社では、今は事務
所内で働いていても元は製造メンバーだった社員が何人もいます。7月納期の案件につい
ても元製造のメンバーがサポートする方向であらかじめ話し合っていたのですが、計画
では6月第2週からの予定でした。しかし体調不良による欠勤というイレギュラーが
発生したので前倒しでサポートをお願いするべき状況です。
私は製造部から営業部にいつ頼みにいくか見守っていました。しかし、製造メンバー
側に遠慮があるのか、なかなか頼みに行こうとしません。見かねた私は製造のリーダー
を呼んでなぜ頼まないのか聞いてみました。「元々来週から頼む予定でしたので、それ
までは営業に迷惑をかけないように自分達で頑張ろうと思いました。」とのことでした。
私はすぐに営業のリーダーを呼んで、今週からサポートすることは可能かと尋ねました。
社内で必要な資料を作成する仕事の納期をずらせば可能ということでしたので、製造の
サポートを優先してもらうことになり、一件落着しました。
今回のように他の部署に迷惑をかけたくないという心構えは立派なのですが、頼まな
いことで後で困るような問題が起きたらより、事態はより深刻になります。私はメンバ
ーの体調不良等イレギュラーがあった場合は他部門に応援を要請することは恥ずかしい
ことではないと製造のリーダーに伝えました。
少し問題がおきた時、このくらいは他人に頼らず自分で解決したくなる気持ちは誰に
でもあると思います。ちょっとしたことですぐに他人に頼るのはいけませんが、仕事は
チームワークが重要ですのでイレギュラーが起こったときは素直に頼む勇気も必要にな
ります。今回の一件で「頼む勇気」が育まれたなら製造リーダーにとって成長への一歩
になってくれると思います。