2月

 皆様こんにちは、寒暖の差が激しい日が続きますがいかがおすごしでしょうか。ホームページのサーバー移転作業があり、しばらくブログの更新が滞っておりましたが、これから再開して参ります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 2月は私にとって色々と感じ、考えることの多い月です。2月1日は創業者である祖父の命日、28日は父の命日で今年は13回忌となります。2人の命日に挟まれるように12日に52歳の誕生日を迎えました。父がガンを患ったため40歳で会社の代表となりましたが、多くの皆さんに支えて頂いたおかげで12年事業を継続することができました。この場を借りて心より感謝申し上げます。

 12年前の2011年は東日本大震災がありました。復興需要と円高で家具業界は売上が伸びやすく、材料を安価で購入しやすい状況が続いていました。代替わりしたばかりの1年目はなんとか無難に乗り切れたのですが、2012年12月に第2次安倍政権が誕生して様相が変わります。2013年に黒田日銀総裁が異次元金融緩和を行ったことにより長い円安時代が始まりました。2000年から2010年まで国内生産では太刀打ちできない価格差の中国製品が日本の家具市場を席捲する中で、当社も一部の製品は中国からの輸入に頼らざるを得ない状況になっていました。実際、2008年から2012年までは中国からの輸入品販売のおかげでリーマンショックを乗り切れたというのが正直なところです。しかし、それまで1ドル75円から90円の間をいったりきたりしていた時代は終わり、2013年5月に1ドル100円を突破してからの10年間1ドル100円を下回ることはほとんどありませんでした。そして2022年1ドル151.9円という超円安になり円の価値はドルに対して75円の円高時代の半分になってしまいました。海外輸入家具が日本製家具より安いという時代は完全に終わりを告げたのだと思います。

 そんな中で自社工場を所有する当社は、一昨年から国内生産を見直す準備を進めていきました。製造担当従業員の増員、ベトナム人実習生の採用、ネパール人CADエンジニアの採用を実現し海外生産だけに頼らない体制づくりに取り組んだのです。その時点ではまだ1ドル110円前後でしたので中国からの輸入品の方がまだ安かったのですが、いずれ日本でのモノづくりが見直される時期がくると想定して準備を始めました。2022年の円安スピードは想像できませんでしたが、3年以内には今の130円くらいにはなるのではないかと予想しての準備でした。まだまだ体制づくりの途中ですが、創業71年目を迎え、これまでに培ってきたモノづくりの経験、技術、設備を活用して世の中に必要とされ役立つ家具の提供を行なって参ります。最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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