10月5日にアップル社の創業者ジョブズ氏が亡くなられました。心よりお悔やみ申し上げます。
既に色んな所で発言されてますが、やはり経営者として尊敬しお手本にしたいと思っていた人物ですので少し私見を述べさせて頂きます。
私は今でこそiphone,iPad,MacBookAirといったアップルユーザーですが、2年前にIponeを買うまではWindows一筋でした。また携帯でのPCメールチェックもWilcomのWindowsPhoneを使用していたので特にiphoneの必要性を感じていませんでした。
アップル社に全く興味を持っていなかった私が、iphoneを購入するにいたったきっかけは一冊の本との出会いでした。その本は2年前の東京出張の際、品川駅構内の書店の入り口に置かれていました。
『スティーブジョブズ 神の交渉力』
日本で神と言えば経営の神様、松下幸之助ですが、アメリカで神と言われる人はどんな人かなという素朴な好奇心で買ったのですが…..
ジョブズという人物の強烈な個性に圧倒され引き込まれて一気に読みきってしまいました。
自分がつくった会社を追い出されたり、復帰してから戻してくれた恩人を追い落としてトップに返り咲いたり交渉相手に最後まで本音を隠し続け、最後に切り札で逆転勝利を納めるところは神というより悪魔のようで絶対的に回したくないなと思う強烈な人物像でした。
これ程の強烈な個性を持ったCEOが生み出した商品はどんなものかと思って購入したのがiphoneです。
マックという商品でもアップルという会社でもなく、ジョブズ氏にひかれて商品を買ったのですから正にトップセールスで買わされたといっていいでしょう。
一人のトップが会社、商品の魅力を超えて顧客に訴えれる程の人物を正にカリスマというのでしょう。
iphone購入のきっかけは、ジョブズという人物の魅力でしたが使ってみるとアップル社のユーザーの使用感をつきつめた商品iphoneの魅力にすっかり虜になってしまいました。3GSですので現在の4や最新のAndroid携帯にはやや劣りますが、タッチパネルの操作性、アプリの便利さにすっかり魅了されてしまい、使用するPCも以降は全てMacに切り替わりました。私自身は正にアップル社の戦略通りの購買活動をしたユーザーということになるのでしょう。
どんな素晴らしい商品もユーザーに知ってもらい使ってもらわなければ売れないのが世の常識ですがジョブズ氏は自らのプレゼンとその個性で商品と会社をブランド化した正にカリスマでした。
雲の上というよりも銀河の彼方にいる存在の人ですが、自社商品への強い思い入れ、世界を変えてやろうという情熱、妥協せず勝利に向かって目的に突き進む実行力など少しでもお手本にしたいと思っています。(まあ真似しない方が良い行動と性格も多々ありましたが……..)
一方でIT業界ではアップル=ジョブズだったので、彼が亡くなった後のアップル社は大変だという論評がたくさんでています。不世出のカリスマが亡くなった後の組織は衰退が早いことは歴史が証明しています。
自身の最盛期に限界まで拡大するか、余力を残したまま一戦を退いて後進を育成するかは判断が難しい所かと思いますがiphoneユーザーとしてこれからもアップル社が世の中を豊かにしてくれる会社で有り続けてくれることを祈っています。