4月も折り返しに入り、すっかりすごし易くなりました。まだ朝夕は冷え込むので服装には気を遣いますが、この時期は本当に1年で1番いい季節ですね。今月の2日から当社では久しぶりに新卒の新入社員を迎えることになりました。
中小企業なので毎年の人員募集はしておらず、定年や退職の補充がメインのため不定期に中途採用するのがこれまでの通例でした。
幸いにも昨年は地元の工業高校と良いご縁ができて昨年秋に内定を出し、半年の歳月を経て晴れて入社式を迎えることができました。
これまでの中途採用では内定通知を出して「明日から出社できますか?」「来週から来れますか?」という会話が殆どでしたので内定から半年の期間はとても長く感じられました。本人も初出社ということでスーツ姿でとても緊張しているのが初々しかったです。
迎える社員達も自身が初めて社会へ出たときのことを思い出して新鮮な気持ちで4月を迎えれたようです。
雇用する立場としてこれから希望を抱いて社会に出る若者の将来を背負える会社にしなければと身が引き締まる思いです。
一方で、今週の東洋経済のタイトル「10年後日本人が食える仕事」の中で我々のようなメーカーの検査・組立工は「重力の世界」に区分されてグローバルな最低賃金競争の中で10年後には失業の可能性が高いと記述されていました。
主要経済誌の特集の文面だけに衝撃は大きく、これからの10年をどのように人材育成していくか本当に考えていかなければなりません。日本ならではのずば抜けた品質、国内市場に近い生産拠点ゆえの最速納期など価格を裏付ける価値を生み出していくことが求められます。
道は平坦ではありませんが桜が満開の季節に新たな同士と一緒に前を向いて頑張っていきたいと思います。