２０１６年がスタートしました。今年は４日が月曜でしたので私は１日早く昨日から取引銀行さんを訪問して仕事をスタートしました。お天気に恵まれ１月とは思えない暖かさでコートなしで気持ち良く外を歩けて良かったです。

昨年大人気だった「下町ロケット」などで中小企業を苛めるイメージが強くなってしまった金融機関ですが、あれはドラマの上での極端な描写だと思っています。

実際に融資を受けるには厳しいチェックがあり、このままでは貸せないと言われることもありますが、融資のお金は一般の預金者から預かった大事なお金ですので万が一にも回収不能にならないように慎重に審査するのは当然かと思います。そういう意味では、銀行に預金を預けてくださる世間一般の皆様から、間接的に応援して頂いて当社の経営が回っているわけですので、私どもは真摯に仕事に取り組んできちんと利益を出して返済し、また新たな融資を受けられる信頼を獲得していかなければならないと思います。そのためには当然、利益を上げるために全力を尽くさないといけません。

一方で私は利益は単なる手段であって会社の本当の目的は「従業員を幸せにすること」だと思っています。これは京セラの稲盛名誉会長、伊那食品の塚越会長が書かれた書籍から学んだことです。会社にとって確かに利益は大事ですが、単に利益があって給料が高いだけでは人は幸せになれないのです。幸せにはお金が必要ですが、お金は幸せを感じられるような安定な暮らしを維持するのに必要な手段です。同じように利益は企業にとって従業員を幸せにするための手段にすぎないのです。

このように書くとお客様は従業員の次かと誤解されるかもしれませんが、決してそうではありません。幸せでない社員が世の中に貢献する仕事はできませんし、お客様を幸せにするサービス・商品も提供することはできないと考えています。昨年もこの考えでがんばってきたつもりですが、まだまだできていないところも多いのが実情です。

２０１６年の仕事始めである本日、決意を新たにして「従業員が幸せになれる会社」を実現していこうと思います。その結果、幸せになれた従業員が皆様がたを幸せにできるサービス、商品を提供して参りますので、今年も株式会社コマイをどうぞよろしくお願いいたします。