トヨタ博物館を後にして、次に向かった先はトヨタ産業技術記念館でした。
この記念館はトヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏の父である豊田佐吉氏が明治44年に創設した豊田自動織機製作所栄生工場跡地に作られました。近代日本の発展を支えた基幹産業の一つである繊維機械と、現代を開拓し続ける自動車の技術の変遷を通して、次代を担う人たちへ日本の「モノづくり」の大切な精神を後世に残すための施設です。
入館すると最初は織機の紹介が延々と続きます。自動車メーカーの産業技術を見学に来たのに織機ばかりでクラスメイトは退屈してしまうかなと心配したのですが、織機の機械メーカーがアメリカの自動車を分解し研究して世界一の自動車メーカーに発展していく過程を一所懸命に学ぼうとしてくれていたのがとても嬉しかったです。
織機のエリアの見学が終わると次は、いよいよ自動車エリアです。まずはアメリカの車を購入して分解し、研究していくシーンからです。何度も失敗を繰り返しながら一つずつ課題を解決して前進する歴史は、まさに日本のモノづくりの魂を表現してくれていました。中国人韓国人の同級生達も豊田喜一郎の肖像を見ながら「すごい執念だね」と驚いてました。
ここでは苦労の歴史もさることながら、歴代のエンジンから実際に車を製造する設備の実物大模型など見応えたっぷりの光景がたくさんありました。正直、トヨタ博物館よりも見応えたっぷりですのでまだ見に行かれたことのない方には是非、見学をお勧めいたします。
トヨタ産業技術記念館の見学を終えると新幹線で京都へ移動しました。
京都編はMODULE3に続きます。